2024年のコスチュームジュエリー巡回展は小瀧千佐子氏の貴重なコレクションより選りすぐった約450 点の作品を見ることができるのが魅力です。トリファリ、スキャパレリといった人気ブランドのほか、シャネルやディオール、フランスメゾンのデザイナーの作品もたくさん展示されています。ジュエリー好き、ファッション好きも楽しめる内容です。
コスチュームジュエリー展(京都)開催日程
開催日程 2024.2.17(土) 〜 4.14(日)
京都文化博物館
2024年 2月17日~4月14日
会場: 4・3階展示室
シャネル、ディオール、スキャパレッリ—
静かに輝く自由の誇り
本展は、コスチュームジュエリーにスポットをあてた世界的にもまれな展覧会です。研究家でコレクターでもある小瀧千佐子氏の貴重なコレクションより選りすぐった約450 点の作品を通して、自由にデザインされたコスチュームジュエリーの世界をご紹介します。
引用)京都文化博物館
巡回展スケジュール(予定)
コスチュームジュエリー展は2023年10月東京からスタート。京都の後のスケジュール予定は下記の通り。愛知、栃木、北海道で巡回予定とのことです。
愛知
愛知県美術館
2024年 4月26日~6月30日
栃木
宇都宮美術館
2024年 9月8日~12月15日
北海道
札幌芸術の森美術館
2025年 4月19日~6月22日(予定)
詳細は公式サイト等ご確認ください
コスチュームジュエリー展レビュー
コスチュームジュエリー展は見応えたっぷりで、心躍る空間でした。1つ1つのコスチュームジュエリーは、細部まで凝ったデザインで感心してしまいました。一部、写真OKの展示がありましたので、掲載していきます。ネタバレが嫌な方はご注意ください。
コスチュームジュエリーの素材が興味深かった
素材の解説をしているコーナーがあり、勉強になりました。
こちらは、つげのブローチ。お花の部分がつげです。こっくりとした飴色になっています。
セルロイド・ベークライト
セルロイドやベークライトは古いヴィンテージジュエリーで見かける素材。
現代のプラスチックができる以前にジュエリーや宝飾品の素材として
使われてきたもの。
現代のプラスチックよりも、温かみが感じられます。戦後少しして
作られなくなった素材です。
マルカジット
この作品は、アールデコの雰囲気がたまらないデザイン。ちなみにマルカジットを知らなくて、
帰宅後に調べると、マーカサイトのことみたい。
黄鉄鉱石を六面体にカットして、ダイヤモンドの代用品として使われていました。
ブラックダイヤみたいな雰囲気。渋くてかっこいいです。
上のおうぎみたいな部分の石は流れるように大きいもの→小さいものにセッティング
されていたり、モチーフの繋ぎ目のデザインも凝った作りです。
カボションガラス・ルーサイト
ガラスの種類も聞いたことのない名前がたくさん出てきました。よく見かけたのは、「カボションガラス」また、「ルーサイト」も聞いたことなかったのですが、着色ができる透明な樹脂のことですって。
ユニークなデザインのブローチもたくさん。頭のブルーのラインストーンが
星留めになっているのがお茶目で可愛いです。
お花や生き物モチーフ
そして、よく目立ったのがお花や生き物のモチーフ。生き生きとカラフルなガラスや樹脂の素材で作られたブローチがたくさん見られました。
シャネルやディオールとコスチュームジュエリー
シャネルやディオールのジュエリーデザイナーの作品もたくさん展示されていて、1920〜30年代のコスチュームジュエリーが作られるようになった時代の作品を見られるのも見どころです。ドレスやシャネルツイードの展示もありました。
写真はありませんが、ヴァンクリーフ&アーペルのデザイナーのジュエリーも
見られることができ、生き生きとしたお花や動物の自然モチーフのブローチなど今のジュエリーに通ずるような世界観も感じられました。
シャネルといえばカメリア
メゾングリポワはシャネルのコスチュームジュエリーに寄与したデザイナー。
立体的なデザインが美しいクリップやブローチが素敵でした。
ディオール
こちらは、カボションガラス、ラインストーン、メタルのネックレス。世界のセレブリティに
愛されたケネス・ジェイ・レーンの制作。ジャッキーオナシススタイル:
1960年代に流行したケネディ元米大統領の妻(ジャクリーン・ケネディ)はコスチューム
ジュエリーを愛用されていたことでも有名だそう。
ケネスジェイレーンは、ディオールのシューズを手がけていたロジェ・ヴィヴィエの
下で働き、後にニューヨークでコスチュームジュエリーの会社を創業し、
プリンセスダイアナ、エリザベステーラー、オードリヘップバーン、ジャクリーンケネディ、
セレブリティを顧客に持ったことで有名(美術館の解説より)
パーティドレス、オートクチュールに合わせて作られたコスチュームジュエリーは
色使いもデザインも本当に華やかでした。
まとめ:コスチュームジュエリー展グッズ
最後にコスチュームジュエリー展のグッズについて。ポストカードやファイル、缶バッチ、トートバッグなど可愛いが止まりませんでした。
やっぱりポストカードは買ってしまいましたね^^
また、トリファリやスキャパレリのコスチュームジュエリーは実際にグッズブースで
販売されていたので、気に入ったデザインがあれば購入することも可能です。
アンティークやヴィンテージ、ファッション好きは楽しい展示だと思いますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。