秋はメンタル不調が起きやすい季節です。心療内科や精神科の初診や診察は通常のクリニックとどう違うの?何を話すの?を精神保健福祉士riiがお話しします。高ストレス社会ですが、会社に産業医が在籍しているようなところは少なく、多くの人はメンタル不調への対応や受診について知識が得られにくいのです。そのため一人で抱えて、症状が悪化してしまったり、受診が遅れてしまう方がおられます。
受診を迷っている方の参考になれば幸いです。
心療内科・精神科の初診で聞かれる
初診で必ず聞かれるのは、受診の経緯、症状、症状の経過、治療中の病気や内服の有無です。これは心療内科や精神科に限ったことではありませんね。でも少しだけ異なることがあるので、一般に聞かれる内容を下記にまとめました。
ご参考までにどうぞ!
- 受診の経緯(紹介されたのか、自分の希望か、家族の希望かなど)
- 症状(実際に不調、問題となっていること)
- 症状の経過(いつから、どのような症状がどんなタイミングで起こるのか)
- 心療内科、精神科の受診や治療歴
- 治療中の病気や内服
- これまでも同様のこと(症状)があったのか
- 生活歴や家族構成、仕事、暮らしぶり、ストレスを感じていることなど
心療内科・精神科特有の質問
心療内科、精神科ではより丁寧に患者さんとお顔を合わせて、
問診・診察を行います。診察室で過ごす時間は、
大体30分〜初診場合は1時間くらい予約枠を取っていることが一般的です。
特に生活歴や、家族構成、仕事、暮らしを診察を通して
聞かれます。その情報は治療の軸となるからです。
今起こっていることに加えて、過去の出来事や生活についても目を向けて治療が
進んでいくのは特徴だと思います。
心療内科の先生は優しい人が多いです
初診の流れ
◆窓口で受付する
一般の診療科と同じように保険証を掲示し、ここで問診票(簡単なもの)を渡される
ことが多いと思います。
◆問診票を元に予診を行う(面談室へ)
医師の診察を行う前に面談室などで、予診(よしん)を行う。
病院にもよりますが、上記で挙げたような聞かれる内容を
看護師、臨床心理士、精神保健福祉士などの専門職が対応します。
診察をスムーズに、より適切に治療に繋げる目的
私も精神保健福祉士だったので、新患対応を行っていました。
ご挨拶をして予診の目的、時間などをお伝えして、最初に
「聞かれたくないことは無理に返答いただかなくても大丈夫」ということを
伝えて話をします。とはいえ、面と向かって言いにくいですね。。
その点は先生に直接
お話ししたい等断っても
予診があるかどうか、予約時に聞いておくと心の準備ができると思います。
受診時はメモを見ても良い?
時々、メモを持って来院される方もいらっしゃいました。
病院側の目線だとむしろ助かりました。治療に症状や生活歴の情報が必要だからです。
同じように受診時に問診票を書くので、メモはなくても構いませんが
上手く話ができるか不安な場合は、お守りとして持っておいても大丈夫です。
先生はプロなので必要以上に構えなくてもOK
受診前に準備すると良いこと
▶︎予約の有無を確認
心療内科や精神科は予約制となっている場合も多いです。私が勤めていた心療内科・精神科標榜する病院は原則、予約制・飛び込みも可能(ただし予約優先でお待ちいただく)でした。
通院のことも考慮し、診察の受付時間も聞いておくと安心です。
受診しようとする病院に要確認
▶︎医師の希望について
聞かれることもありますが、もしご自身に希望があるのであれば、
担当医師の希望や性別の希望「女医さんがいい」など確認しておくと安心。
▶︎診察の流れや時間など
心療内科・精神科は時間をかけて問診〜診察まで行うため
患者さんの予想よりも受診時間が長いことがあります。
そのため、私が勤めていた病院では初診の方については、お電話で
受診の流れや所要時間の目安をお伝えしていました。
余計なお世話ですがこうした対応が丁寧な
病院が良いと思います
まとめ 受診に不安がある時は
心療内科や精神科に行ってみたいけれど、どの病院に行けばいいのか
なんとなく最初悩んでいる際は、かかりつけの内科の先生や女性であれば
産婦人科の先生に相談するのもおすすめです。
適切な病院を紹介してくれることや症状によっては、自院で内服や漢方を出してくれるような
こともあります。危険なのは、このくらい大丈夫。と自己判断してしまうことです。
でも少なくとも、このページに辿り着かれた方は
受診を悩まれたり、すでに予約を取られている方かと思います。とても勇気がいることです。
少しでも最初の一歩、不安が軽減されれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました