こんにちは!ポンペイ展では素晴らしいモザイク画や貴重な生活様式を垣間見ることができました。そして、今回記事にまとめるのはジュエリーです。アンティークジュエリーや日本の昭和ジュエリーが好きなのですが、紀元前、、、2000年も前に作られたジュエリーが残っているなんて、感激しました!それでは、レポします。
紀元前〜紀元後1世紀に使われた宝石たち
パール、エメラルド、カーネリアン、オニキス。どれも今も愛される宝石。そんなに古くから、宝石は宝石として存在していたという事実が残っていました。美しいものを自然の中から見出し、身につける。古代から現代まで、引き継がれていると思うと感動しませんか。
重厚感ある金細工に濃いエメラルドが印象的でした。そんな大昔にどのように加工したのかすごく気になる作品。どんなお金持ちが身につけたのでしょうか。
アゲート、カーネリアンのカメオ。イタリアといえば、カメオですね。
このモチーフが独特。絵画にも似たデザインが施されていました。
解説によると、三美神のカメオと海獣と女神のカメオ。オニキスを使っているとのことですが、縁取りがオニキスでしょうか。モチーフに特徴がありますね。
海獣はギリシャ神話やローマ神話に出てくる海の女神。彫刻して身につけたことから、大切にされていたのでしょうね。
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重厚感あるゴールドのジュエリー
アンティークでもよく見られる蛇モチーフ。その歴史は古いのだと知りました。
こちらはリング。蛇の質感が再現されています。そして目玉のようなオニキスのリング。
この目玉みたいなオニキスリング。少し怖いくらいのオーラだったのです。魔除けのように見えるのは私だけでしょうか。どんな思いで作られたものなのか、それは当時の人しか分かりません。
マラカイトもカーネリアンも昔から愛されていた。胸が熱くなります。
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意味のある装飾品、想いが込められたジュエリー。
続いては、意味のある装飾品について。これ、なんだと思いますか^^
すごく、よくできているなぁと感心しました。留め具の細かい丸とか、くるっと巻いた金細工。
解説によりますと、ブッラ、ブラ(お守り入れ)というものだそう。
古代ローマの人々は、短命だったり、悪霊の存在を信じていました。
こちらは男児のためのお守りだそうです。生後9日目から青年期の終わりまで身につけるそうで、中には男性のシンボルを表すモチーフで魔除けを入れる。貴族階級や裕福な家庭の子供たちには、金や銀で作られることもあったそうです。
生まれた我が子を思うお守り。ロケットペンダントの様です。
いろいろ調べてみると、女児はヌルラという三日月型のペンダントを身につけたという記事も見かけました。また、古代ローマは貧富の差が大きく、階級性。奴隷制度もありました。一般家庭では布などを使ってブッラを身につけたそうです。
こうした文化が既に大昔に根づいていた。日本の弥生時代、勾玉も魔除けと言われていたので人々は知らず知らず、必然的に美しいもの、石のパワーを信じて手にしていたのですね。
デザインや雰囲気から、シグネットリングの様だと思いました。こちらは
ファウヌスの家に保存されていたものです。
感想など
ジュエリーを見ていて、とても現代的だと思いました。現代的という表現はおかしいかもしれないですね。そんな昔に既にジュエリーのルーツとなるようなデザインや作りが生まれていたこと。ただただ、感動しました。お守りや富の象徴。自然の中から美しいものを見出し、身につけた。ジュエリーを身につける意味について、改めて考えさせられました。
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