酒さ(しゅさ)様皮膚炎、完治まで約1年。治療過程とスキンケアを記録します。酒さ(しゅさ)様皮膚炎ってご存知ですか?2022年春先、突然顔が火照り腫れてしまう症状に悩まされました。ワセリンだけや飲み薬、色々と試してやっと治った私の話です。
もう治らないと思ったけど
1年後には治癒したよ
悩んでいる方の参考になれば幸いです。
酒さ様皮膚炎 症状から診断まで
元々アトピーの私。ステロイドや抗ヒスタミン剤の内服は常用していました。
春先は花粉の影響で肌は揺らぎがち。この春もそうだろうと思っていましたが
3月の末〜4月ごろ、急速に顔が腫れて、真っ赤になってしまったのです。
(※苦手な方もいると思うので、悪化の写真は出てきません)
とにかく、顔が熱い。熱を持っていて、
しんどい。目も一重に。
①発症時の症状
- 顔が真っ赤になる。部分的におでこ、頬が中心
- 朝が特にひどく、首から上が色が違う。化粧水をすると赤みが増す
- 日中になると赤みが落ち着いてくる
- お風呂に入ると再度赤くなる
- 痒みはないが火照り感が強い
- 炎症と皮むけを繰り返す
朝は赤く、日中に収まるので今までなかった症状に戸惑っていました。
顔も腫れてしまい、人相まで変わった様。
なんでこんなことになったの?と
メンタル的にも一番辛い時期でした
なんだか肩も凝り、仕事の集中力も欠いてしまい早退したことも。
首までボロボロになり、スカーフを巻いて隠していました。
通勤していて辛くて、涙が出そうになったり
ただただ全身がだるく、どうしてこんなことになったのだろうかと
絶不調でした。仕事も忙しく、常にイライラ。
②1ヶ月経っても治らない
もっと早く病院に行くべきでしたが、日中〜夕方になると赤みが引くため、
よくなってきた?と誤解したりして、様子を見ているうちに
皮膚科の受診が遅れてしまいました。
朝、鏡を見ては落ち込む毎日
また、午後に症状がある程度落ち着くため、皮膚科に行く前に内分泌系の症状かも?
と内科も受診しましたが「アトピー」と言われただけでした。
炎症→皮むけ→改善→炎症のループ。知らず知らず肌の内部もぼろぼろ。
③やっと受診して診断
2022年5月。結局、行きつけの皮膚科にてあっさりと診断。
先生は「それは痒みがあるか?」と一言
私「ないです。今は落ち着いていますが朝はこんなに赤かったんです(涙)」
とひどい顔の写真を何枚か見てもらいました。
それだけ、日中と朝の肌色の差があった
先生は「酒さやな」と一言。
▶︎ステロイドの常用やホルモンバランス、ストレスなどで発症することが
あるそうです。炎症しても痒みがないのが大きな特徴だそうです。
その時、年度始め。制度改正の業務に追われていた私。ストレスだったのかな。
先生「治したいか?ちゃんと薬飲めるか?」
私「はい(涙)」
先生「よしよし、治るからな」と治療が開始されました。
診断がついて、処方が出たことで
すごくホッとしました
酒さ様皮膚炎 投薬(抗菌薬)
こうして、無事に診断されて投薬治療+炎症を繰り返して
荒れてしまった肌を保護する治療が開始されました。5月末〜6月、7月初旬まで。
肌には「プロペト」(ワセリンの純度を高めたもの)で保湿、化粧水などの
保湿は中止して、メイクもお休み。すっぴん生活です。
私は元々乾燥肌のためかプロペトの相性が良かったので
何も付けられない時期助けられました。
肌質によっては、プロペトはニキビができやすくなる人もいるみたい。
塗り方のコツはとにかく、うす〜く。プロペトも処方されたものです。
①酒さの投薬 フラジール10日
まずはフラジールという少し強めの抗菌薬を飲むことになりました。
どうもお肌の菌が悪さをしてしまう様で抗菌薬が選択となる様。
妊娠してたら使えないと言われたよ。
途中でやめるのは絶対ダメと。
飲み切って、再度受診が約束でした
効果はすぐに現れ、薬を飲んで翌日にはスッと顔の腫れが引きました。
まだ赤さや炎症は残るものの、薬を飲むたびに改善され
この時は希望を持っていました。
②ビブラマイシン 2クール
次に2週間、ビブラマイシンというニキビ治療にも使用される
薬剤が処方されました。2週間継続を2クール。
1クール目
▶︎徐々に顔のポツポツがなくなり、入浴後の赤みもやわらいでいきました。
2週間後、再受診で化粧水とアイメイクの
OKが出ました
が、しかし入浴後に喜んで化粧水をつけると「顔が真っ赤に(涙)」
また同じような火照り感で再燃した様にも。
ちなみに眉毛だけは、書いて出勤することにしました。
▶︎顔を洗い、プロペト保湿、軽く眉の周りにお粉を乗せて
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2クール目
受診し、化粧水をすると肌がまた悪化したと伝えると
「化粧水中止」のお達しが。。。。。。はぁ、、、それなのに
また14日ビブラマイシンを飲んで治療が終了になったのです。
先生「もういいんじゃないか??」と。
飲み切って、良くなるか不安でした
でも抗菌薬を飲み続けるのも良くないみたいですね。
発症から3ヶ月 内服終了
2022年7月。発症から約3ヶ月。こうして、投薬の治療を終えた結果。
火照りは無くなったので、日中も夜も過ごしやすく
なったけど………………..
- ポツポツは無くなった
- 肌の腫れも無くなった
- 肌がとても薄くなった気がする
- お風呂上がりの火照りもないが、全体的に肌が何トーンも赤黒くなった気がする
改善したのは確か。ただ、最初のフラジールを服用して劇的に改善したような
効果がビブラマイシンには感じられず、こちらは
じわじわ効くような感じ。そして相変わらず、保湿はプロペトのみ。
日焼け止めもできないから、バケットハットを
被って気をつけていたよ
化粧水ができないので、肌が薄くなったような感じが不安でした。
化粧水ができる人は絶対したほうがいいと思います。
元の状態に戻れないことに漠然と不安を抱えながら過ごしていました。
この状態も結構、しんどい時もありました。
酒さ発症から半年 停滞期〜改善
こうして、気がつけば8月〜9月。発症して、半年が経過。
これ以上の劇的な改善はなく、しばらく現状維持となるのです。
紫外線が大敵なので、ツバヒロの帽子がほんとに役に立ちました。
車の運転時や長時間、外にいる時はツバヒロが安心
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お出かけの時は、ユナイテッドアローズのバケットハットだと
可愛さもあって、気に入っていました。
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こうして、ひたすら肌への刺激(アルコール・紫外線・化粧品)を避けて
過ごすうちにある程度は改善。素肌感はあるけど
皮膚炎の人 という感じではなくなってきました。
相変わらず、化粧水はしないけど
プロペト+ポイントメイクを開始
酒さのポイントメイク
ポイントメイクだけでも、できるようになると精神衛生上
外出もしやすくなりました。
1.顔を洗い、プロペトで保護。パウダーを眉と瞼に。
2.眉毛をしっかり目に描く
3.アイメイクはコスメデコルテのアイグロウジェム。クリームタイプで
肌に密着するので、化粧下地がなくても色がのりやすい。
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クレンジングも眉〜瞼のみ優しくしていました。
この時の気持ちは、一進一退。
「もうこのまま、元の肌には戻らないのかな?」
「落ち込んでも仕方がないし、気にしないでおこう」
そんな気持ちを繰り返していました。
徐々に悪化・リバウンド原因
そうして、元の肌にはならないけど、気持ちも慣れてきて
鏡を見た自分の顔、すっぴん感あるメイクも慣れました。
9月〜10月ごろ、私は外出が増えました。
肌も現状維持だったので、「アルコール」も飲むように。
これが一番ダメだったと思います。
酒さが完全に良くなるまでは
アルコールは飲まないほうがいい
アルコールを飲むと1週間くらい、肌が不調でやや赤みが再燃。
でもそれくらい経つと良くなるので、また1週間
肌を休めて、、を繰り返していました。
▶︎今から思い直しても、この時期のアルコール摂取が
私の完治を遅らせたと思っています。
こうして、肌の赤みがひくスピードが落ちて、「これはダメだ」と
もう一度皮膚科へ。またビブラマイシンを2週間服用することになりました。
こうして、アルコール断ちを決意
酒さ発症から約9ヶ月 化粧水開始
そして、3ヶ月ほどアルコールを断つと肌も安定してきました。
(厳密には何回か予定がどうしてもあって、飲んでいますが……)
そろそろ試してもいいのではないか??と
年明けて、2023年1月。化粧水をチャレンジしてみることに。
ここで運命の出会いが。カルテHDです。
アトピーの味方「ヒルロイド」に近い成分で作られている。
「カルテHD」をお試ししたのです。
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忖度抜きで、このローションが私にはぴったりでした。
ドキドキしながら、15日分の小さなサイズを購入し試したところ
「赤みが出ない!!!」もうそれは感激の瞬間でした。
コスメデコルテ、プレディアといい
私はKOSEと相性がいいみたい
そして、うっすら残っていた肌の色むらがカルテHDを使う度に
ましになってきて、肌のふっくら感も戻ってきたのです。
なので、こちらのローションで保湿+プロペトを1ヶ月ほど続けて、
様子を見ながら、フル保湿に切り替えました。
酒さは血管が拡張・赤みが出るので、血行をよくする
ヘパリン系はダメかと思ったのですが、、、
自分に合う化粧水が見つかるといいですね。
フル保湿できた
調子に乗って、ローション+プロペトを15日くらいして、
すぐ乳液をつけると、赤くなってしまったので
フル保湿のタイミングも注意して様子を見ながらがおすすめです。
▶︎保湿はカルテHDをフルで揃えることに
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何より化粧水がおすすめ。あとクリームも足しました。
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ドラッグストアでトライアルキットがあるので、不安な場合は
小さいサイズからのお試しが安心です。何よりご自身に合ったものを
タイミング見ながら、テスターしてみてください。
メイク開始
こうして、2月ごろにはメイクができる肌になっていました。
不安があったので、化粧下地を部分的につけることから開始。
徐々に様子を見て、面積を広げていくイメージ
ノーファンデメイクの必需品
・コスメデコルテの「ザ スキン ミニマリスト」
1つで保湿+下地+コントロールカラーの効果が。
程よくカバー力のある下地でカバー力もあるのでこれ1本です。
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・ローラメルシエのトランスルーセットパウダー
しっとりしたパウダーで色やラメはなし。ふんわりよりは
しっとり、ややマットに仕上がるのでノーファンでメイクと相性良しです。
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ふんわり、サラサラのシルクのような肌に近づける、ローラメルシエより
軽い感じで付けられるのは、コスメデコルテのパウダーも使っています。
気分でどちらか。
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発症から約10ヶ月 酒さ様皮膚炎は長期戦
こうして、私の場合は結局のところ10ヶ月くらいかかり、発症前の
肌に戻り、自分の中でも完治したと思えるようになりました。
あの時の辛さは、本当に今思い出しても苦しいです。
鏡を見ること、朝起きて赤くなると落ち込む、自分でどうすることもできず
先の見えないトンネルに居るみたいでした。
落ち込むのは自然なこと
「体の病気じゃないから、いいじゃない」そんな人もいるかもしれませんが、
肌の調子は生活の質に大きく影響するし、メンタルにも直結します。
辛い気持ちをしている自分を労ってくださいね。
炎症で皮むけした肌の修復、肌のバランスが整うのは思った以上に時間が
かかるみたいです。私は、本気で「もう元には戻らないかも、、」と
思っていました。でも同じく1年くらいかけて治癒された方の
ブログに励まされたので、私も今回記事に残すことにしました。
そして、実は今もまだ再燃を心配していて、なるべくストレスを溜めない生活を
気をつけています。
①辛い気持ちのリフレッシュ方法
・アロママッサージ
肌の調子が悪くなると知らず知らず睡眠不足や体に力が入ってしまいます。
マッサージで巡りを良くしたり、アロマの香りに癒されました。
・好きな本を読む
考える時間を作らないように、好きな音楽をかけて本を読むのもおすすめ。
・癒しのユーチューブ
何かと言いますと、ハワイの海がただただ映像に流れるユーチューブ
かなり癒し効果があります。
香り、音楽、時々甘いもの。癒しになることを見つけて。
②辛い気持ちの乗り越え方
▶︎落ち込むときは、とことん落ち込む
家族に話を聞いてもらったり、同じ悩みを抱えている人のツイートを
眺めたりしていました。「私だけじゃないんだ」と励まされました。
肌は腸内環境で変わるとか栄養学的な話も見かけます。もちろん大切なこと
でしょうけど、急に習慣が変わるわけでも腸内環境も変わりません。
継続しない人は甘い みたいな雰囲気は苦手です。
体質改善的なところを押し付ける人もいるみたいですが、
自分にできることから取り入れられるといいですね。
▶︎開き直る
長期戦=気持ちにもムラが出る 当然です。
時に「そのうち治るだろう」と開き直っていました。
外出も思い切ってしているうちに、あまり化粧しなくても気にならなくなりました。
ナチュラルに過ごそう^^と自分に言い聞かせながら♪
食べ物もそこまで神経質にはならず、刺激物を控える程度で、何より
ストレスを溜めないことも良かったかな?と思います。
結果論かもしれませんが、悩んでいる人の
希望に少しでもなれば幸いです
まだ首の色素沈着は残るけど、少しずつよくなるといいな。と思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。