美しいアンティークの世界に関心がある方、検索すると「怖い」「念がある」という気になる言葉も。中古のジュエリーは運気が下がるとかネガティブワードまで。なんとなく、怖いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その理由と先にある素敵な趣味の広がりについて書いてみました。
アンティークジュエリーが怖いと言われる理由
スピリチュアルな世界は疎いのですが、ジュエリーに関わらず物には念が宿るという
ことはよく言われるもの。人の思いや感情。例えば、愛着、場合によっては憎悪など
ネガティブな感情も。だからこそ、見えない「念」を怖いと感じるのかもしれません。
いつ誰がどんな風に。その背景は分からないことが多い
念に関する有名なエピソード
他にも、ホープダイヤ(持つと持ち主が不幸になるダイヤ)やツタンカーメンの呪いまで
少々オカルトに近いエピソードまで語り継がれており、人間は世界や時代を超えて
もはや無意識レベルで、「念」を感じているのではないでしょうか。
上記は大きなお話ですが、エンゲージリングや家族の形見など、手元にある方も
多くいらっしゃると思います。そうした思いの強いジュエリーが身近にあるからこそ、
セカンドユースになんとなく、抵抗を感じる方も多いのかと想像します。
「なんとなく」というのが説明できない
念に結びついているのかも
特に身につけるものだから怖い
特に、アンティークジュエリーは素敵だけれど身につけるものなので、
誰が使ったか分からないジュエリーが気になる方が多い様です。
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ジュエリーを手に取ると思いや背景を感じられる能力を持つ主人公
アンティークジュエリーは人を選ぶ?
相性や人を選ぶなんてキーワードも。実際のところは分かりませんが、
お店で何年も並んでいるジュエリーがふとした時に急に売れて行ったり、
ぴったりの人のところにいくみたいです^^
一理あるのかもしれません。引き合うような見えない縁というのでしょうか。
縁はあるのかなぁ〜〜なんて思う私です
念ってなんだろう
執念、怨念、邪念、おそらく「アンティーク・怖い」はネガティブな印象で
捉えられているのだと思いますが、そもそも「念」という漢字には下記のような意味があります。
①おもう。考える。おもい。「懸念」「残念」 ②心にとめて忘れない。ねんのため。「念書」「丹念」 ③よむ。となえる。「念仏」「念誦(ネンジュ)」
引用)goo 漢字辞典
心という漢字の如く、思いや感情との結びつきを示しています
それはネガティブな感情だけでなく、ポジティブな意味合いも含まれます。
冷静の情熱のあいだで出てくるアンティークの描写が好き。
「愛された女の、そして愛されなかった女のジュエリー」
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↑主人公)アオイはミラノのアンティークショップで働いています
古いものを愛することの認識の差
一方で、そうした「古いもの」を特にヨーロッパの方々は大切に大切に
されています。蚤の市もたくさんあって、セカンドユースに対する敷居は
おそらく日本とは異なるのではないでしょうか。
ジュエリーだけでなく、古い建物や食べ物まで自国の文化を大切にしていて、
昔から当たり前にそこにある。大切にしているからこそ、守っている。
受け継がれている気がします。
京都の骨董市や街並みは通ずるところもありそう
ヨーロッパは物価も高いので、ヴィンテージやアンティーク、家族から受け継いだものを
上手にファッションに取り入れられている印象です。
日本でも金の高騰やサステナブルな視点から中古市場の需要は高まっていたり、
リユースやデッドストックの古い宝石を販売するジュエリーショップも増えています。
ジュエリーはお磨きすることで、素材の特性上また輝きを取り戻すことができるので、
Usedまで選択肢が増えると廃盤ジュエリーや選べるジュエリーの幅は確実に広がります。
古いものを通して 趣味が広がる
私自身は、祖母や曾祖母のジュエリーを通して
その繊細な細工や今では見かけないデザインを見て
古いものに愛着を感じるようになりました。
新しいものばかり好きだった私が
古いものに魅力を感じるように
古いものに意識が向くと、出会えるジュエリーの幅が
グッと広くなりました。細工やデザインを観察したり、さらに
ジュエリーを足掛かりに、その作られた時代を想像したり、
調べたりするのが楽しくて興味が広がっていきました。
趣味の幅が広がった気がします
戦時中や戦後、女性の社会進出、そうした時代背景の影響がジュエリーにも
あったり、アール・ヌーヴォーやアール・デコの影響が現れていたり。
アンティークジュエリーは身につける芸術品だなぁと感じています。
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誰かにとって、小さくて大きな物語が詰まったジュエリーに触れると
新しい世界や価値観の扉が開くかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^