精神保健福祉士riiです。今日は、メンタルが弱いことは甘えなのか?について、考えたいと思います。私はメンタルが弱い=ストレスに対する対処が苦手な人だと捉えています。そこに至るまでは、生活歴や経験、少なからず気質的なところ、積み重ねを経た考え方や行動パターンなどが影響しています。すぐに培ってきたものを変容することは難しいですが、ある程度訓練することでストレスを上手に扱えるようになることは可能です。
メンタルが弱いとは
メンタルが弱い人に見られる特徴
メンタルが弱い=ストレスに対する対処が苦手な人の特徴として、よく言われるのは自分に自信がなく、他人の評価が気になる人は不安を感じやすいです。また、真面目で完璧主義の人も出来事がうまくいかなかった場合に、自己不全感に陥りやすい等でストレスを抱えやすくなります。
・自分に自信がない
・他人の評価が気になる
・人を頼ることが苦手
・成功体験が少ない
・完璧主義
メンタルが弱いとどうなるの??
ストレス耐性が弱い場合には、出来事の受け止め方がネガティブに偏ってしまい、職場や家庭、対人関係の悩みが生じやすく、さらにその結果メンタル不調となってしまうことがあります。
「自分は全然だめだと落ち込んでしまった」
→その後の会議まで気落ちしてしまい、さらに失敗した
「一生懸命やっているのにとイライラした(さらに落ち込んだ)」
→責められた気持ちになって、上司とぶつかってしまった
「ごめんねと謝って掃除機をかけた」
→家事が不十分で自分が責められた気分になった
例1は、上司の改善点を受けて、「自分は全然ダメだ」と落ち込んでしまったり、さらにモヤモヤから失敗を引きずってしまうケース/改善点の伝達を注意だと受け取ってしまい変な対応をした例です。
例2は、完璧主義で人を頼れず、家のことを何でも自分でしてしまい疲弊してしまう。そんなことが繰り返された結果、「私ばかり家のことをして」と、イライラして家族と衝突してしまうかもしれません。
出来事の受け止め方に特徴が出る
メンタルを強くする方法
メンタルを強くする方法。言い換えれば、ストレス対処の力を付ける・幅を広げる訓練が大事だと思っています。職場で指導したり、話を聞く場面がある方にも参考になれば幸いです。
- 出来事
- 自分の受け止め方
- 自分の行動
- どうなったか
そうすることで、自分の捉え方のパターンや導き出される行動が出てきますので、
より望ましい行動や、こうすればよかったと思うことを改めて、検討できるようになります。
メンタルが弱いのは甘えなのか
最後にメンタル不調は甘えなのか、ということですが、メンタルが弱い=ストレス対処が苦手だと認識しています。従って、メンタルが弱い人は甘えているとは思いませんし、メンタルが弱い・強いは簡単に判断できるものではないと思っております。
メンタルが強いという人場合でも、出来事(ストレス)の大小やその時の体調や置かれている環境で受け止め方も変わってきます。安易に自分はメンタル強いから大丈夫!という人の方が心配です。
身近にメンタル不調を訴えている方がいるのであれば、どうしてそうなっているのか??を一緒に考えていくことが大切だと思います。また、実際にメンタルが弱い人を見るとイライラするという人もいらっしゃると思うのですね。そこには不公平感だったり、なんで出来ないの?!とかまた別の問題が潜んでいると思いますので、甘えてる!と思う人の気持ちも否定したくはありませんね。
長くなってきましたので、今日はこの辺で!!
みなさん、いつもお疲れ様です