精神保健福祉士riiです。「自己肯定感」という言葉が至るところに溢れています。SNS、ファッション誌のあちこちで情報が発信されており、「自己肯定感を上げることが良いこと」だと刷り込まれてしまうことで、「自己肯定感が低い」ことを責めてしまう人も出てきているのではないでしょうか。
▶︎自己肯定感が低いと悩んでしまう方、負担を感じる方向けの記事です。
自己肯定感はブームと化してる?
ファッション誌を見かけても、「自己肯定感を上げるメイク」「ブランドバッグで自己肯定感を上げていく」など、まるでキャッチーなフレーズの様に登場したり、あるいは読み物として、「自己肯定感を上げる方法」などメンタルケアの解説も見かけます。
・メンタルケアの重要性が注目されている
・コロナ禍、アフターコロナでその傾向はさらに強まっている
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それだけ需要があるんだろうね
メンタルヘルスへの意識を高めたり、自分自身のケアを行うことは
大切なことです。多くの精神科医や心理職の方が言われるように「自己肯定感」を高めることで
他者とのコミュニケーションが円滑になったり、社会への適応能力も高まるなど
心理的な悩みを抱える方にとって、効果的な方法です。
一方でその言葉だけが一人歩きしてしまっているような気もします。
気軽に情報を取り入れられるからこそ、「自己肯定感が高い人が良い」「低い人はダメだ」なんて
安易に思ってしまっては危険です。
自己肯定感が低いという悩み
こうして、自己肯定感という言葉が社会に普及したことで
結果的に「自分は自己肯定感が低いんだ」
「どうして、自己肯定感が低いのだろう」
と感じてしまう人が出てきているのです。
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自分の性格や特徴をネガティブに捉えてしまう
自己肯定感の低い人のチェックリストや高める方法の本、そういった類の
情報もたくさんありますが、しんどい時は一旦ストップしてみませんか。
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自分に自信を持つことがスタンダードな社会なんて、とっても生きづらいと思うのです。
人と比べず今の自分にOKを出す
SNSなどで他者の思考や暮らしがダイレクトに伝わってしまからこそ、知らず知らず
自分と比較して自信を失い、自分はダメだと思ってしまったり
落ち込むんでしまいやすい環境が身近には溢れています。
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ポジティブな言葉や発信、美しいお部屋、美しいファッションやメイク。
憧れたり楽しい気持ちで眺めれれるのであれば良いですが
自分を責めてしまうのであれば、一旦距離を置いてみませんか。
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ここで、私の話を少し
そもそも、相手と自分とは違うはず。新卒で入った精神科病院で勤務していた頃
周りの人比べて、同じように「うまく」仕事ができない自分を責めていました。
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そもそも、上手く働くってなんだろう
そうして、悩んでいた時に
▶︎自分の時間軸で物事を考える方法を同期の心理士さんに教わりました。
「◯ヶ月前はどうだった?」「去年はどうだった?」
そうすると、自信の持てない自分にもできることが増えていたり、
何かしら気づきがあるのです。
それに気がつくと、ふわっと少しだけ心が楽になり
今の自分だって積み重ねなんだ!と思える瞬間がありました。
こうした小さな振り返り、今の自分にOKを出して、ぎゅっとしてあげることが
大切なのかなぁと思っています。
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よく寝る前に毎日できたことを3つ振り返るとかもいい方法とは思いますが、
できない日があってもOK!継続できなくてもOK!
「ま、そんな日もあるか〜〜」とゆっくりしても、ダラダラしても、
好きなアロマやお菓子を楽しんでも良いのです。
まとめ
最近の自己肯定感ブームへの思いを書いてみました。
対人関係の悩みや落ち込んでしまう自分を変えたいなど
人それぞれの悩みがあり、こうしたサイトに辿り着かれたのだと感じます。
変わりたいと思うことは勇気のあることで、アクションを起こしたこと
素晴らしいと思います。
無理なく、自分自身の日々を歩んでいけるといいですね。
日本では心療内科や精神科の受診ハードルは高く、心理カウンセリングも
諸外国ほど一般的ではないかと思いますが、専門機関で相談することも
一つの方法です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。